【茅ヶ崎市】市博物館にて、特別展「古代高座〜1300年の眠りからの目醒め〜」が10月13日まで開催されています。
2025年7月26日(土)から、堤にある市博物館にて、特別展「古代高座(たかくら)〜1300年の眠りからの目醒め〜」が開催されています。期間は2025年10月13日(月・祝)までで、観覧料は無料です。
今回の展示は、下寺尾官衙遺跡群の国史跡指定および本村居村遺跡出土の木簡が市重要文化財に指定されてから10年の節目を記念して実施されているものです。茅ヶ崎から相模原にかけての相模川左岸一帯に広がっていた古代の「高座郡(たかくらぐん)」をテーマに、1300年の時を超えて、地域の成り立ちとその歴史に触れることができる貴重な内容となっています。
かつて、この地には行政機関である官衙(かんが)と寺院が存在し、古代の政治・宗教の中心的役割を果たしていました。下寺尾の地に築かれた役所と、周辺で発見された出土品の数々は、高座郡が一つのまとまりとして機能していたことを物語っています。本展では、これらの出土品や木簡などの展示を通じて、当時の地域構造や文化、暮らしの様子が紹介されています。
会場となる茅ヶ崎市博物館は、2022年に中海岸の文化資料館から移転・開館した新しい施設で、自然・歴史・文化にまつわる資料や展示を通じて、地域の魅力を多角的に発信しています。今回の展示では、考古学的視点に加え、当時の人びとの営みや社会構造を現代に伝える工夫が施されており、幅広い年齢層にとってもわかりやすい構成になっています。
また、茅ヶ崎市博物館の周辺には、市指定重要文化財である旧和田家住宅・旧三橋家住宅、大岡越前守の菩提寺である浄見寺、さらに駒寄川や谷戸など自然豊かなエリアが広がっており、展示とあわせて地域の歴史と自然を散策するコースとしてもおすすめです。
茅ヶ崎という地が持つ歴史的背景と文化資源に触れられるこの特別展。地域の過去にふれ、現在のまちを見つめ直す機会として、訪れてみてはいかがでしょうか。
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