【茅ヶ崎市】あの日の誰かの優しさを辿って…。あなたがここで生きている今を感じてください。『ほどく前提でむすぶ』展が開催中です。
今、ここにいることは当たり前なのでしょうか?
新しい季節に、のびのびと新緑の葉を繁らせる「茅ヶ崎市美術館」で、2021年4月3日から開催されている藤田道子さんによる『ほどく前提でむすぶ』展。
展示されている作品を観ていると、その『当たり前』が『当たり前ではない』ような気がします。
『贈り物を包み、ほどく前提で結ばれるリボンは優しさの結晶』…。
藤田道子さんの言葉は、つらいことが止まない日々の中で、閉塞感を感じて、ちょっぴり自暴自棄になりそうな『今』から、救いだしてくれるような希望を感じさせてくれます。
『ありがとう』、『おめでとう』、『大好きだよ』…リボンが自分の手許にやって来た時に添えられた言葉は、思い出すと心がぽかぽかするような優しくて、愛しい言葉だったのではないでしょうか。
誕生日、クリスマス、入学式、結婚式、等のプレゼントだけでなく、何かのお礼や、お返しかもしれません。そのリボンは人と人との温かい交流があり、絆を結んでくれていた…。
それはとても幸せで、優しい記憶を呼び起こしてくれます。
そんな優しい想いに励まされたり、勇気をもらって、現在へと繋がっているのだとしたら、あなたが生きている『今』はとても貴重で素敵な時間なのではないでしょうか。
藤田道子さんの、その美しくも優しい作品たちは、私たちに語りかけてくれます。
あなた自身の輝きがこの優しさを繋いで、現在へと連れて来てくれたことを気づかせてくれます。
あなたが頑張ったから今があるんだよ…と。
作品を観ているうちに、柔らかい光につつまれて、あなたは自分に、そして大切な誰かに優しくできる『本来の自分』に戻っているのではないでしょうか…。
『ほどく前提でむすぶ』展は、2021年6月6日まで。
もし、出口が見えなくて辛い思いを抱えているかたがいるならば、ぜひ!!「茅ヶ崎市美術館」に足を運んでみてくださいね。
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