【茅ヶ崎市·寒川町】鎌倉時代も人だけでなく、河童までいいキャラしてます♪茅ヶ崎~寒川町の民族伝承『河童徳利』を楽しもう♪
現在、放映中の大河ドラマでは勇ましい鎌倉武士達が活躍していますが、その鎌倉時代、茅ヶ崎~寒川町で生まれた伝承が『河童徳利』です。
日本昔ばなしに出てくる妖怪の河童といえば、川を泳いでいると足を引っ張って溺れさせる、尻子玉を取られる、血を吸われる等という怖~い存在ですよね。
そんな怖い存在も、茅ヶ崎~寒川町に現れる河童となると、『ちょっといいヤツ』なのです♪
間門川伝説『河童徳利』とはどんな話かというと…。昔むかし、西久保と大曲りをつなぐ間門川の土橋(今の大曲橋)あたり、働き者で優しい五郎兵衛さんが馬の青を洗ってあげている時に青のおしりに食いついてきた河童を村人たちが捕まえて木にくくりつけていたのですが、『風邪をひいた孫河童がお腹をすかせて泣いていたからやってしまった』と泣いて詫びる河童を憐れんで五郎兵衛さんが逃がしてあげたところ、その夜に、お酒がいくらでもでてくるという徳利をもってきてくれた…。と、いうお話なのですが、何だか家族思いで義理堅い憎めない河童ですよね。
そんな河童なので、茅ヶ崎市、寒川町ではとても親しみを持たれていて、茅ヶ崎市内の小学生とアーティスト、佐川友星さんがコラボした素敵な壁画アートもあります。
この可愛い姿!
茅ヶ崎の人たちに親しまれているのが伝わりますよね♪
この『河童徳利』には続きがありまして、酒がいくらでもでてくる徳利のせいで、五郎兵衛さんは働かなくなってしまったのですが、ある日痩せ細った馬の青に気がついて、徳利から酒がでないようにして、それからは前よりももっと頑張って働くようになったのだそうです。
優しくて正直で働き者の五郎兵衛さん、ついつい怠け心に負けてしまう私たちも見習わないといけませんね…。
アーティスト佐川友星さんの素敵な新作壁画アートが、近々、茅ヶ崎市内のどこかで見られるかもしれませんよ!
乞うご期待♪♪
この壁画アートの少し上流には2022年春、防災機能を備え、河童の像がある「河童徳利ひろば」が整備されましたよね♪
こちらの河童も可愛らしいですね!
さらに市内円蔵地区の「輪光寺」さんでは…
『おいおい、君たちが酒に溺れてどうする!』…と、思わず突っ込みたくなるようなユーモラスな、徳利に入っている河童の姿が…!
ついつい笑っちゃいますよね♪
そんな愛されキャラの河童なので、もちろん茅ヶ崎の名産にも『河童徳利』をイメージしたものがあります。
「熊澤酒造」さんでは…河童のラベリングが可愛い地産地消の吟醸酒『天青河童』があります。
五郎兵衛さんが働かなくなるほど旨い『河童徳利』のお酒…。もこんな美味しい味わいのお酒なら仕方ないかもしれません!
『河童徳利』シリーズはどぶろくもあります♪
『少し河童が飲みました』…と書かれているのがまたまた可愛らしいんです!
香川駅にある「熊澤酒造」さんにはこんな看板が立っています。
大曲橋あたりの川面には、多種多様な可愛い水鳥が気持ちよさそうに泳いでいる姿を見ることができます。
水鳥達が平和に幸せに過ごせる川が、さらにもっと綺麗な水になればいいですね。
また、和菓子のお店「湘南 冨士美」さんには懐中しるこ『かっぱ徳利(かっぱどっくり』というお菓子もあります♪
この河童の描かれた徳利型の最中を器にいれて…お湯を注いで食べます。
すると、中からは…!!
可愛い小鳥が2羽、ひょっこりと出てくるんです♪♪
お祝い事に贈ったり、みんなでお祝いの席で頂く。食べる時にみんなが笑顔になりそうで場が盛り上がりそうですよね。
見た目も可愛いく、甘さが控えめのさらさらとしたなめらかなお汁粉はとても食べやすいので、お子さんからご年配の方まで楽しめますよ♪
のんびりと天真爛漫な河童と小鳥…。可愛すぎます…。
*季節により入荷がないときもあります。
血で血を洗うような戦が近隣で起こっていた鎌倉時代。その同じ頃に、こんな優しい登場人物(?)のエピソードが生まれた茅ヶ崎市~寒川町の人の良さは令和の今に受け継がれているように思います。
そんな人の良さは茅ヶ崎、寒川町の自慢の宝です。
この宝物が未来永劫、大切に守られ続けていってくれますように…。
そんな気持ちになれる『河童徳利』伝承の町で、チャリンコに乗りながら河童巡りをしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに…『河童徳利』にでてくる徳利は今も大切に五郎兵衛さんの子孫の方が保存されているそうですよ!
「河童徳利ひろば」はこちら↓
「輪光寺」さんはこちら↓
「熊澤酒造」さんはこちら↓