『鋼のメンタル』…と聞くと、『どんなことがあっても何ものにも動じない強い精神のこと。』と、思いますよね。

(写真はイメージです)

しかし…鋼のメンタルとは簡単には手に入れられるものではないのだ…と、その作品群を前に優しく伝えられました。

東海岸北地区にあるギャラリー「art  sea｣さんで、２０２１年１２月２０日まで開催されている安藤彩子さんの個展『Movement  of the heart』では、金属で、不安、恐怖、焦燥、空虚、そして、尊敬、希望、感謝…など、感情の形を表現した作品が並んでいます。

何かが起こった時、悩み、そして迷い、葛藤しながら揺れ動く心の有り様を、しなやかに優しく表現された作品は、「art  sea｣さんの大きな窓から射し込む日の光を受けて影を作り出し、時と共に違う姿を見せてくれます。

その変化を眺めていると、自分自身の心と会話をしているような気がしてきます。

いつまででもみていたい。

この空間にいたい。

会場で作品をみているうちに、そんな風に感じてしまう優しい癒しに満ちた作品の数々…。

ある有名な作家さんは、『鋼の心を手にいれるためには、怒られる経験、失敗体験などの場数をこなして慣れる』…と、話していらっしゃいました。

人の心も金属のように何度も叩いて鍛えて、練り上げて時間をかけて強くなり、そうしてやっと…生半可なことでは折れないしなやかな強さと、他者に対する高潔な優しさを手にいれていけるのではないでしょうか。

安藤彩子さんの作品は、金属を素材としていながら、限りなく優しい温もりを感じさせてくれます。

辛いことや葛藤があって立ち上がれないくらい打ちのめされた時に、そっと差しのべられる温かい手のような、救済がそこにはあります。

今回、在廊されていた安藤彩子さんにお会いすることができました♪

以前から作品のファンだったのですが、作品からのイメージから想像し、思い描いていた通りの優しい瞳が印象的な、笑顔の素敵な方でした。

優しい作品が揺れ動き、うつろう様子をいつまでも観ていたい。と、そんな気持ちになる安藤彩子さんの個展をぜひ、「art  sea｣さんに観に行ってくださいね。

「art  sea｣さんはこちら↓

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